桐生市下水道条例施行規則

(平成17年05月31日　桐生市規則第80号)

改正	平成21年3月26日規則第9号	平成23年6月20日規則第35号
	平成24年12月26日規則第50号	平成29年3月24日規則第9号
	令和2年1月29日規則第4号	令和3年6月28日規則第55号

桐生市下水道条例施行規則(昭和40年桐生市規則第18号)の全部を改正する。

(趣旨)

第1条　この規則は、桐生市下水道条例(平成17年桐生市条例第66号。以下「条例」という。)の施行について必要な事項を定めるものとする。

[桐生市下水道条例(平成17年桐生市条例第66号。以下「条例」という。)]

(排水設備の固着箇所及び実施方法)

第2条　条例第3条第3号に規定する排水設備を条例第2条第15号に規定する公共ます(以下「公共ます」という。)等に固着させるときの固着箇所及び工事の実施方法は、次に掲げるとおりとする。

[条例第3条第3号] [条例第2条第15号]

(1)　汚水を排除するための排水管は、公共ますの内壁に突き出ないよう差し入れ、漏水のないよう確実に接続すること。

(2)　雨水のみを排除するための排水管は、公共ますの取付管の管底高以上の箇所に所定の孔をあけ、ますの内壁に突き出ないように差し入れ、漏水のないよう確実に接続すること。

(3)　排水管の土かぶりは、私道内で50センチメートル、宅地内で20センチメートル以上とすることを標準とする。

〔平24規則50・一部改正〕

(排水設備の設置及び構造の基準)

第3条　条例第4条第1項に規定する排水設備等の設置及び構造の基準は、次に定めるところによる。

[条例第4条第1項]

(1)　排水管の種類は、硬質塩化ビニール管の肉薄管(VU管)とし、載荷重が大きい場合は、別途協議により決定する。

(2)　汚水を排除するための汚水ます(以下「汚水ます」という。)及び雨水を排除するための雨水ます(以下「雨水ます」という。)の設置の方法は、下水道法施行令(昭和34年政令第147号。以下｢令］という。)第8条の規定によるものとする。

(3)　汚水ますは、原則として硬質塩化ビニール製とし、内径は15センチメートル以上とする。

(4)　汚水ますの蓋は、雨水の流入防止及び防臭の必要上密閉蓋とする。

(5)　雨水ますは、雨水が地下へ浸透する構造とする。

(6)　防臭装置として、台所、浴室、洗面所、水洗便所等の汚水流出箇所には、掃除等に支障のない構造のトラップ装置を取り付けること。この場合において、トラップの封水が、サイホン作用又は逆圧によって破られるおそれがあるときは、通気管を設けること。

(7)　ゴミよけ装置として、台所、浴室、洗面所等汚水流出箇所には、固形物の流下を阻止するために有効な目幅をもったストレーナー又は幅1センチメートル以下の金網等を取り付けること。

(8)　油脂類等を多量に排出する箇所には、オイルトラップを設けること。

(9)　土砂等を多量に排出する箇所には、沈砂装置を設けること。

(10)　地下室その他汚水が自然流下できない場合は、ポンプ施設を設けること。

〔平24規則50・一部改正〕

(公共ますの設置基準)

第4条　公共ますは、次に掲げる基準により設置するものとする。

(1)　公共ますは、汚水を排除すべき土地(以下「排水土地」という。)で、公共下水道が布設してある道路又は水路等の境界から1メートル以内に設置するものとする。

(2)　公共ますは、1排水土地につき1個設置する。ただし、排水土地の状況により、市長が必要と認めたときは増設することができる。

〔平24規則50・一部改正〕

(公共ますの設置申請)

第5条　公共ますを設置しようとする者(以下「申請者等」という。)は、公共ます設置申請書(様式第1号)を市長に提出しなければならない。この場合において、当該申請者等と公共ますを設置しようとする土地の所有者が異なる場合は、その土地の所有者の承諾を得なければならない。

(公共ますの位置の変更)

第6条　公共ます設置後において、市の都合以外により当該公共ますの位置等を変更する場合は、あらかじめ市長の承認を得なければならない。ただし、この場合の経費は公共ますの位置を変更する者の負担とする。

(公共ますの維持管理)

第7条　公共ますは、市が維持管理する。

2　公共ますを使用する者(以下「使用者」という。)は、善良な意識をもって当該公共ますを使用しなければならない。

3　使用者は、当該公共ますの上部又は周囲に当該公共ますの維持管理に支障となる構築物等を設置してはならない。

(排水設備等の計画の確認)

第8条　条例第4条第1項の規定による排水設備等の計画の確認を受けようとする者は、排水設備等工事確認申請書(様式第2号)を市長に提出しなければならない。この場合において、土地家屋の状況により共同して設置するときは、代表者を定め、代表者が申請しなければならない。

[条例第4条第1項]

2　前項の申請書の添付書類及び記載事項は、次に定めるところによる。ただし、第3号に規定する添付書類については、市長が特に必要と認める場合を除き省略することができる。

(1)　申請地の位置及び目標を明示した位置図

(2)　次に掲げる事項を記載した原則として縮尺300分の1の平面図

ア　排水設備を設置し、又は改築する土地の境界線

イ　道路及び公共下水道の位置

ウ　申請地内にある建物及び台所、浴室、便所、洗面所等の汚水を排除する施設の配置

エ　汚水を排除する施設の管渠(きょ)の寸法及び勾配並びに汚水ますの配置及び形状

オ　他人の排水設備を使用するときは、その排水設備の配置

カ　除害施設とその附帯装置等の配置

キ　固着させる公共下水道のます及び排水管渠の位置

ク　その他汚水排除の状況を明らかにするために必要な事項

(3)　次に掲げる事項を記載した原則として縮尺100分の1の縦断面図

ア　排水管渠の大きさ、勾配及び高さ

イ　固着させる公共下水道施設の高さ

(4)　他人の土地又は排水設備を使用するときは、承諾書の写し

(5)　桐生市水洗便所改造貸付制度を利用するときは、工事見積書

(6)　前各号に掲げるもののほか、市長が必要と認める書類

〔平24規則50・一部改正〕

(排水設備等の確認通知)

第9条　市長は、前条の申請を受けたときは、内容を審査し、適当と認めたときは、排水設備等工事確認通知書(様式第3号)を交付する。

2　前項の通知書を交付した日から、6箇月以内に申請者が工事に着手しないときは、市長はこれを取り消すことができる。

(排水設備等の軽微な変更)

第10条　条例第4条第2項ただし書に規定する排水設備等の構造に影響を及ぼすおそれのない変更とは、次に掲げるものをいう。

[条例第4条第2項]

(1)　屋内の配管に固着する洗面器、水洗便所のタンク及び便所の大きさ、構造又は位置の変更

(2)　防臭装置、ゴミよけ装置等の附帯装置で確認を受けたときの能力を低下させない変更

(3)　その他市長が認めたもの

(排水設備等の工事の検査)

第11条　条例第15条に規定する検査を受けようとする者は、排水設備等工事完成届(様式第4号)及び排水設備等工事精算書(様式第5号)を市長に提出しなければならない。

[条例第15条]

2　前項の精算書の添付書類及び記載事項は、次に定めるところによる。ただし、第2号に規定する添付書類については、市長が特に必要と認める場合を除き、省略することができる。

(1)　第8条第2項第2号に定めるところによる平面図

[第8条第2項第2号]

(2)　第8条第2項第3号に定めるところによる縦断面図

[第8条第2項第3号]

〔平24規則50・一部改正〕

(検査済証の交付)

第12条　条例第15条に規定する検査に合格したときは、市長は申請者に対し排水設備合格証標(様式第6号)を交付する。

[条例第15条]

2　前項の証標は、門戸等見やすい場所に掲示しなければならない。

(軽微な工事)

第13条　条例第5条に規定する軽微な工事とは、下水道本管布設工事で既設の排水管等がある箇所に公共ますを設置する場合に、本管工事施工業者が仮に排水管を接続する工事等をいう。

[条例第5条]

(工事店の指定等)

第14条　条例第5条に規定する市長の指定を受けた者(以下「指定工事店」という。)とは、桐生市水道局指定給水装置工事事業者規程に基づく指定給水工事事業者の指定を受けている者のうち、群馬県下水道協会が行う責任技術者試験に合格した者を専属させ、下水道工事店として指定を受けた者をいう。

[条例第5条] [桐生市水道局指定給水装置工事事業者規程]

〔平21規則9・平23規則35・一部改正〕

(指定の申請)

第15条　条例第6条に規定する指定工事店の指定を受けようとする者は、次に掲げる書類各2通を提出しなければならない。

[条例第6条]

(1)　桐生市下水道排水設備指定工事店指定申請書(様式第7号)

(2)　桐生市水道局指定給水装置工事事業者証の写し

(3)　誓約書(様式第8号)

(4)　代表者等資格誓約書(様式第9号)

(5)　責任技術者誓約書(様式第10号)

(6)　営業所付近の見取図(様式第11号)

(7)　機械器具に関する調書(様式第12号)

(8)　その他市長が必要と認めるもの

〔平24規則50・一部改正〕

(指定工事店証)

第16条　条例第11条第1項に規定する下水道排水設備指定工事店証(以下「指定工事店証」という。)は様式第13号とする。

[条例第11条第1項] [様式第13号]

2　条例第11条第4項に規定する指定工事店証の書換交付又は再交付(以下「再交付等」という。)を受けようとする者は、指定工事店証再交付等申請書(様式第14号)を市長に提出しなければならない。

[条例第11条第4項]

〔平24規則50・一部改正〕

(変更等の届出)

第17条　条例第13条第1項に規定する届出は、指定工事店申請事項変更届(様式第15号)によらなければならない。

[条例第13条第1項]

(再開又は休業、廃業の届出)

第17条の2　条例第6条に規定する指定を受けた指定工事店を再開又は休業、廃業をしようとする者は、桐生市下水道排水設備指定工事店再開(休業・廃業)届(様式第15号の2)を2通提出しなければならない。この場合において、指定工事店の再開時は、桐生市下水道条例施行規則第16条に基づき指定工事店証再交付等申請書(様式第14号)を2通併せて提出し、休業及び廃業時は、指定工事店証を返還しなければならない。

[条例第6条] [桐生市下水道条例施行規則第16条]

〔令2規則4・追加〕

(使用開始等の届出)

第18条　条例第27条の規定による公共下水道の使用開始等の届出は、公共下水道使用開始(休止・廃止)届(様式第16号)によらなければならない。

[条例第27条]

(特定施設の設置等の届出)

第19条　下水道法施行規則(昭和42年建設省令第37号。以下「省令」という。)第8条、第9条、第10条、第11条、第12条及び第13条に係る条例第19条の規定等による特定施設設置届出書(様式第17号)、特定施設使用届出書(様式第18号)、特定施設の構造等変更届出書(様式第19号)、受理書(様式第20号)、氏名変更等届出書(様式第21号)、特定施設使用廃止届出書(様式第22号)及び承継届出書(様式第23号)の届出先である公共下水道管理者は桐生市長とする。

[条例第19条]

2　省令に規定するその他参考となる事項については次に掲げる書類とし、これらを添付して工事着手前に提出しなければならない。

(1)　申請地の位置及び目標を明示した位置図

(2)　申請地の境界線及び建物、給水設備、排水設備の配置その他汚水を排除する施設の位置を明示した平面図

(3)　生産工程図

(4)　除害施設の構造及び機能に関する書類

(5)　汚水の水質、水量及び処理方法

(6)　前各号に掲げるもののほか、市長が必要と認める書類

〔平24規則50・一部改正〕

(除害施設による下水の処理方法)

第20条　条例第21条に規定する規則で定める処理方法は、次の表の左欄に掲げる水質の項目に応じ、同表の右欄に掲げる処理方法その他市長が認める処理方法とする。

水質の項目	処理方法
カドミウム及びその化合物	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
シアン化合物	酸化分解法　電気分解法　イオン交換法
有機燐化合物	吸着法　薬品沈殿法　生物化学的処理法
鉛及びその化合物	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
六価クロム化合物	還元法　薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
ひ素及びその化合物	薬品沈殿法　吸着法
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
アルキル水銀化合物	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
PCB	吸着法
フエノール類	酸化分解法　吸着法　生物化学的処理法
銅及びその化合物	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
亜鉛及びその化合物	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
鉄及びその化合物(溶解性)	薬品沈殿法
マンガン及びその化合物(溶解性)	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
クロム及びその化合物	薬品沈殿法　吸着法　電気分解法　イオン交換法
弗素化合物	薬品沈殿法　吸着法
温度	空冷法　水冷法
水素イオン濃度	中和法
生物化学酸素要求量	普通沈殿法　薬品沈殿法　生物化学的処理法
浮遊物質量	普通沈殿法　薬品沈殿法　濾過法
ノルマルヘキサン抽出物質含有量(鉱油類含有量及び動植物油脂類含有量)	薬品沈殿法　浮上分離法
沃素消費量	薬品沈殿法　曝気法　生物化学的処理法

[条例第21条]

(除害施設の設置等の届出)

第21条　条例第20条に規定する届出は、除害施設設置(変更)届出書(様式第24号)、除害施設使用開始(休止・廃止)届出書(様式第25号)により提出しなければならない。

[条例第20条]

(水質管理責任者の届出)

第22条　条例第22条に規定する届出は、公共下水道水質管理責任者選任届出書(様式第26号)によらなければならない。

[条例第22条]

(水質の測定等)

第23条　下水道法(昭和33年法律第79号。以下｢法｣という。)第12条の2に規定する水質の測定は、次の表の左欄に掲げる水質の項目に応じ、同表の右欄に掲げる回数行うものとする。

水質の項目	測定の回数
カドミウム及びその化合物	14日を超えない排水の期間ごとに1回以上
シアン化合物
有機燐化合物
鉛及びその化合物
六価クロム化合物
ひ素及びその化合物
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
アルキル水銀化合物
PCB
ダイオキシン類	1年を超えない排水の期間ごとに1回以上
温度	排水期間中1日1回以上
水素イオン濃度	排水期間中1日1回以上
生物化学酸素要求量	(1)　1日当たりの平均的な排出量が50立方メートル未満の場合は、1箇月を超えない排水期間ごとに1回以上 (2)　1日当たりの平均的な排出量が50立方メートル以上の場合は、14日を超えない排水期間ごとに1回以上
浮遊物質量
ノルマルヘキサン抽出物質含有量(鉱油類含有量及び動植物油脂類含有量)	(1)　1日当たりの平均的な排出量が50立方メートル未満の場合は、1箇月を超えない排水期間ごとに1回以上 (2)　1日当たりの平均的な排出量が50立方メートル以上の場合は、14日を超えない排水期間ごとに1回以上
その他	(1)　1日当たりの平均的な排出量が50立方メートル未満の場合は、1箇月を超えない排水期間ごとに1回以上 (2)　1日当たりの平均的な排出量が50立方メートル以上の場合は、14日を超えない排水期間ごとに1回以上